合気道を始めたにゃん♪-aikido-

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感想「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」読み終わった♪

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単純な柔道や武道、格闘技の本ではなく、日本の武道が戦争に翻弄されて今日の日本がある事を木村政彦力道山を通して学べる本だと思いました。

牛島辰熊、三船久蔵、植芝盛平、仲良しだった塩田剛三の事はもちろん、空手バカ一代でお馴染みの大山倍達GHQや893、在日朝鮮人の事、ブラジルやハワイの日系人の事、原発の父とも呼ばれる正力松太郎の事、東條英機暗殺未遂事件のこと…切りがないくらい膨大なコンテンツ量です。


しかも、極右の人は実は日本人ではないという話を聞いた事があって、なんで左でなく右?という話が、私の中で数年腑に落ちなくて謎だった疑問も、これ読んで腑に落ちました。

空手バカ一代のどこまでが真実でどこまでが嘘かを再検証する本としても楽しめるし、

加納治五郎の広めた柔道ではなく、木村政彦側から見た柔道(古流柔術)の歴史を通じて、日本の歴史も再認識できるスケール大な良本に巡り会えたと思いました♪

武道や柔道ドシロウトな私がこれだけ楽しめたのだから、武道家や格闘技家の方は、それ以上に楽しめる本だと思います。


木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか