ほんの僅かな位置の違いが、結果にも影響し大きな違いをもたらす事がよくわかる。
チカラを使わないのに、相手を簡単に動かせるのは、相手のエネルギーの動線と自分のエネルギーの動線がまるで一つになったかのように結ばれ、一体になった事で、秩序だった動線が作られるからなのかもしれない。
そして、最初は相手のエネルギーがこちらに流れてくるわけだけれど、その流れを受けても止めはせずに自分の動線に流す事で相手はRゆらぎを起こす。
つまり相手は、想定外の現象に一瞬思考停止という間が生まれるわけだけど、それが合気道では崩れた瞬間で、崩れたら後はトリの思うがまま。
というのが解ってきた。
中国などの柔術がルーツであったとしても、武士たちは、よくもまぁこんな凄いことを科学が発展してない昔の時代に会得して後世に伝えてくれたなぁと思う。
GHQが武道を恐れたのが本当によくわかる。試合というルールで抑制をかけられてしまった類の武道は格闘技と同等扱いになり、日本人に自虐史観や快楽主義を与えている間にアメリカは武道を軍事戦略に組み入れる為の研究を進め、それがまわりまわって自己啓発ビジネスという形で逆輸入されて日本人はありがたるという現象になっていると思うと、これが敗戦国故の後遺症なのだと思った。
その方が身体を動かして健康にも良いし、日本人としての誇りも取り戻せて、自己啓発で洗脳されてくるよりよっぽど身になると思った。