2年前はまだ合気道を習っていなかったし、また武道がなにか?柔術や格闘技と何が違うのか?などその方面でも何も知識がなく、311の大震災後に、原発問題が戦後のテレビ普及やプロレスなどに大きくかかわっていた事や、GHQにおける日本国解体シナリオの一環として武道禁止令が出されていた事を知り、愛国心がふつふつ湧いてきたころYoutubeでたまたま見つけた塩田剛三のこの動画を観て感銘を受けて、まずは何でもいいから塩田剛三か合気道に関する何かが読みたいと思って初めて手にした合気道関連の本がこの合気道修行でした。
2年たって再読して感じたことは、本の内容が2年前に比べると大分理解できるようになったなぁということ。
初めて読んだときは、四方投げという名前が何かすらも知らないし、合気道の基本的な技の名称なんて知る由もなく、そして大東流合気柔術、合気会、養神館など流派の流れや位置づけなんてのも知らなかったし、それから、塩田剛三の交友関係、例えば友人でもある木村政彦などの存在も知らなかったので、読んでいてもイメージがボヤけて臨場感が湧きにくい箇所が多かったのだけれど、今回は視界が開けたようにハッキリ読み取ることができました。
今は中古でしか手に入らない本ですが、かなりおススメの一冊です。
またしばらくして忘れたころに読み返そうと思います(^^)
最後に
塩田剛三が開祖植芝盛平から教えてもらったアドバイスなど留めておきたい箇所をかいつまんでメモ
p84
植芝先生が言うには「四方に投げるのが合気道の根本」だから充分に稽古してマスターすれば、あとは応用でどうにでもなるわけです。
「四方投げ1本ができればいいんだ」と先生はおっしゃっていました。
p87
ただひとつの技だけを繰り返して何になるのかと思うところでしょうが、赤沢さんは四方投げという最も基本的な技の修得に専念することによって、いつしか合気道に必要な体捌きそのものを身についけていたのでした。
p88
大切なのは投げるときの形ではなく、相手を投げることができる状態に追い込む、その持っていきかた。
p95
痛くなくても相手が崩れる。そこに合気道の本質がある。
稽古相手を痛がらせて喜んでいるようでは永遠に合気道の高みに到達することはできない。
p114
足の親指を鍛える。座技の稽古に励めば親指が強化され立技の威力が増す。
植芝先生も鍛えてた。
p133
植芝先生の二ヶ条は、やられた我々には痛いという感じではありませんでした。
手首の痛さではなくて、力が全部、腰と膝にくる感じでした。
合気道の技は、本来、こんな風に効かさなければなりません。
腰と膝に効いて立っていられなくなるのが、本当の効き方なのです。
