人間は入ってきた情報を処理して認識するまでに0.5秒の時間がかかる。
だから格闘技はお互い0.5秒遅れてやっている。
アホになったら人より0.5秒早く動ける。
実は頭で考えて押さえているから0.5秒かかる。
考えるのをやめてアホになれば考えないから0.5秒かからない。
だから座技呼吸法なんかで相手に強く押さえられたとしても
相手が0.5秒かかって押さえてくる前に頭をボーっとすれば腕を上げられる。
そして、ここでポイントなのが
「ずっと押さえる」という言葉で脳が騙されているということ。
例えば座技呼吸法で受け側の人が強く押さえたとしても実は力は働いていない。ゼロ。
F(力)=m(質量)a(加速度)だから
押さえているということは力を出しているようで実は出していないことを意味する。
F=m×0(加速度0とは動きがない事)
つまりF=0 だから力は0となる。
力が出るのは、取りの人が動かそうとしたときにその動きを止めようとしたときだけ発生する。
そのタイミングが0.5秒ずれるから受け側の人の脳がパニックを起こす。
だから受けの0.5秒遅い押す力の反作用で取りの人は受けの人の身体を浮かすことができるというわけ。
この説明、これ以上ないってくらい解りやすい説明ですごくないですか?!
今までは、この内容と同じ意味を
「変性意識になりゼロ磁場(動の0エネルギー)を生み出すと
生み出した側が有利に動けるようになり受けを操る事ができる」
みたいな説明しかできなかったけれど、それより全然解りやすくて感動しちゃいました。
「物理学の知識、力学的に間違いなくやることが大事」と言っていましたが
これを念頭に置いて、アホになる(変性意識になる)特訓と、稽古を繰り返すことで、飛躍的に向上できるなぁと思いました。
そしてこの技を保江邦夫氏は最終奥義「夢想転生」と名付けていましたが
これは武道以外にも活用できるとのこと。
アホになるとは変性意識=超リラックス状態になれば、最大限のポテンシャルを引き出すことが可能になるって意味ですよね?
あと「貨物列車の原理」もおもしろかった。
腕を使って間合いの大切さを教えてくれてるように思いましたし、モノづくりにおいても、多めののりしろ的なゆとり予算、ムダの必要性を説明できる内容だなぁと思いました。
最終奥義「体当たり」ぶつかる瞬間に足を浮かす(ジャンプはダメ)とすべての勢いが相手に伝わるというのも、なるほどぉ~と納得しました。
保江邦夫のことをWIKIでチェックしてみたら。2010年にいっぱいテレビ出演していたんですね。
この映像もWIKIに記述されているABCテレビの「クイズ!紳助くん」(大阪地上波では2010年3月15日放送)漫才コンビ「プラスマイナス」にアホ合気を野山道場にて指導。極真空手と対決。
の日の番組だと思います。